南無谷岬の探検記1 -小浜と震洋格納庫編-

内房の海岸線を南北に縦走する国道127号線。鋸山のある明鐘岬を過ぎて保田、勝山、岩井と続きます。

岩井から先は富浦を経て館山市の船形に入ります。南房総市が出来る前は鋸南町(保田、勝山)、富山町(岩井、平久里)、富浦町という区分になっていました。

岩井富浦の間には南無谷岬富浦船形の間には大房岬があって、これが自然の境界をなしていると言えるでしょう。

さてこの南無谷岬、独特な名前ですが、国道が山の中を幾つものトンネルを潜っていき、町がないという風景。要するに地形の険しさが想像されます。

岩井弁天鉱泉を抜けていくと小浜海岸の看板がありました。まずはここに行ってみます。
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小浜(こばま)小さな湾を囲む集落で、山に囲まれた僅かな土地に家屋が並び、小さな砂浜がありました。小浜という地名の通りの地形です。

岩井袋に雰囲気は近いですが、それよりももっとコンパクトです。
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岩場は奇岩が連なる絶景です。海の透明度も素晴らしい

岩井袋の美しさは何度か記事にしていますが、ここも劣らぬ穴場スポットだと思います。
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岩場から見ると反対側に黒々した穴が見えます。目に付いたのは1つですが、後から発見したのは全部で3つでした。
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まあ分からない場所にありますが、これの正体は海岸にあった案内板に答えがあります。

舟艇格納庫跡、おそらく岩井袋を本拠とした特攻用のモーターボート震洋の格納庫でしょう。絶壁が少し弓なりに凹んでいるので上空どころか、近くに接近しても分かりにくい場所にあります

秘密基地としては絶好の立地だと思います。
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それぞれの穴はこんな感じ。内部は小舟やブイなどがありましたが、最後に見つけた穴は入口に岩があることで中は空っぽ。おそらく落石によるものだと思います
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海岸には砂浜の上に小さな漁船。コンクリではなく砂浜に直というのは戦前とか江戸時代の漁村のイメージそのままです

今の時代にこんな風景が見られるのはある意味貴重だと思います。タイムスリップした感じで感動してしまいました。
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海岸から集落の方を見るとこんな感じ。高い石垣の上に家が建っており、台風の高潮対策なのでしょう

人が町をつくる中で自然を取り込んだのではなく、自然の厳しい環境の中で住めるところを僅かに見つけたという環境。人と自然の共生というには余りにも厳しい環境です。
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小浜集落の高台から先はトンネルが掘ってあり、次の石小浦集落へと続いていきます。案内の地図によるとこれは小浜トンネルというそうです。

素掘りにコンクリートを吹き付けた雰囲気のあるトンネル
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トンネルの中には横穴が掘られてあり、これは恐らく戦時中の防空壕だと思います。

美しい自然と戦争の痕跡を見ながら、次の石小浦へと入ります。



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